NHK朝ドラ「べっぴんさん」14週76話のあらすじネタバレと感想です。
まずは13週75話の振り返りを少し。
キアリスの法人化で意気込んでいた紀夫は、子供用の食器セットを勝手に発注したすみれに激怒します。
しかし潔の助言もあり食器セットの販売を許可することにしました。
売り上げは好調で他の会社と違うやり方で成功させているのを見て、見守っていくべきことに気づいた紀夫は皆の呼び方を苗字からいつもの呼び方に戻し、いままで通りのキアリスが戻ってきたのでした。
べっぴんさん 14週76話のあらすじネタバレ
すみれ「あけましておめでとうございます、本年もどうぞよろしくお願いします」
さくらに新年のあいさつの仕方を教えています。
昭和25年1月1日。
みんな集まった部屋で、長太郎が新年のあいさつをします。
全員静かなことに疑問を抱くさくら。
お正月から仏頂面でいるのには理由があります。
数日前のこと、大阪のゆりと潔の新居にすみれたちが訪れていました。
喜代がぜんざいを振る舞っていると、節子と静子も訪れました。
「生き返ったわ」と美味しそうにぜんざいを食した後、ゆりにお祝いの品を渡します。
潔が何かあったのかと聞くと、節子は家出をしてきたのだと答えました。
節子「もう嫌やあの家、男の人らが仲悪うて。長太郎さんと肇が一緒に商売してるやろ、まあ合わへんのよ何もかも」
その悩みを聞き、「親子だからでしょうね」と言う喜代。
五十八の言うことは聞く肇に、距離感の問題であることに気づきます。
トク子が温泉に行っているため、家に残っているのは長太郎と肇、五十八の三人だけなのだと笑顔で言いました。
近江の家に取り残された三人の男たち
さらにその前、近江の家では節子を探し回る長太郎の姿が。
静子を探し回る肇と出くわし気まずい雰囲気に。
肇が去った後にやってきた五十八も、節子と静子がどこに行ったのか聞きます。
長太郎「知らん。帰って来んのとちゃうか、お母ちゃんもおらへんし」
そう言い残して部屋を出て行き、取り残された五十八はきょとんとした顔をしました。
潔たちの新居に五十八と忠一郎もやって来ました。
節子と静子を見て「お、こんなとこでお会いするとは」と驚きます。
五十八「正太大きいなったな」
ゆりかごにいる正太の顔を見て微笑みます。
ぜんざいを用意されて席に着くと、節子から長太郎と肇について相談されました。
五十八「私は、兄ちゃんが引くことが大事やと思いますけど。時代ちゅうのは変わっていきますからね、私ら世代が当たり前やと思うとった考え方が古うなってしもうて、若い人らの新しい考え方を理解出来んようなっとる。そこがあかんのちゃいますかね」
自分も含めて世代の話だと付け足します。
一歩引いてくれたらいいのだが、自分がここまでやってきた思いから簡単は引けないのだろうと言う節子と静子。
忠一郎「昔から、老いては子に従え言いますしな」
それに対して「ええ事言うやないか」と言う五十八。
潔に坂東営業部について聞くと、「上手くいってます」と自信満々に答えます。
五十八「やっぱりあの洋裁教室の成功が大きかったんやな」
教室の拡大と比例して布地の売り上げも上がっているのだと、新しい展開も考えていることを話します。
具体的に聞かれ、以前から自分たちで作ったものを自分たちで売るというキアリスの形態がいいと思っていたことを伝えました。
潔「うちも問屋業務だけやなくて、昔のように自社工場を作って既製品を小売りするオライオンショップを始めたい思うとるんです」
すぐに始めたらいいと言う五十八に「一気に全国展開したい思うてます!」と答えました。
大きな事をいう潔に感心するみんな。
しかし、五十八だけは早急過ぎるのではないかと意見します。
五十八「一気に全国展開やのうて、一店舗一店舗確実にやるべきやと思うで。何パーセントの利益が出てから次に・・・」
潔「そないにゆっくりしとったら、全国展開までに何十年かかる・・・」
五十八「焦るな言うとるねん」
潔「焦ってるんやないんです、これは戦略なんです」
五十八「わしは反対やな」
不機嫌な顔で、潔の戦略を反対するのでした。
苦い思いの元旦を迎える
そして、数日後の元旦。
近江の家で節子と静子に先日のことを謝るゆり。
どこも一緒なのだと、男はどうしてああなのだろうと呆れながら二人は笑います。
すみれ「わあ、凄い。これ全部節子おばさまと静子さんが?こんなにたくさん大変でしたでしょ」
並べられた料理を見て驚きます。
静子「今年はね、おぜんざい作ったんよ。さくらちゃんがおぜんざい好きや言うとったからな」
すみれは、さくらへの気遣いに礼を言いました。
隣に座る潔に、その後のことを聞く五十八。
オライオンショップの計画を進めていることを伝えました。
意見を無視して勝手に進めていることに激怒すると、その様子を見ていた長太郎が笑います。
長太郎「人の振り見て我が振り直せとは、こないなこと言うんやな」
なんで兄さんに笑われなければいけないのかと不機嫌になる五十八に、長太郎も機嫌を悪くします。
忠一郎「奥様の御なり!」
そんな声が聞こえ、忠一郎に手を引かれてトク子も部屋へ来ました。
トク子「まあまあ、正月やというのに兄弟げんかして。六十過ぎてこんな調子やったら死んでも死にきれまへんな」
その言葉を聞き「お母さんにこんなこと言わせるやなんて、えらい親不孝なことしはりますな」と、長太郎と五十八を見ながら言う節子。
みんなで食事を食べながら、静子はさくらに「おぜんざい作ったんよ」とご馳走します。
さくら「このおぜんざい、おいしくない・・・いつもの喜代さんが作ってくれるおぜんざいの方が美味しい。喜代さん、新しいおぜんざい作って」
悲しそうに目を伏せる静子。
すみれ「さくら謝りなさい。お母さん、さくらがそんなこと言う子やと思わなかった」
厳しく叱られ、部屋を飛び出して行きました。
紀夫は後を追いかけます。
手をついて謝るすみれに「さくらちゃん、まだ子供なんやから」と静子は笑顔で言います。
せっかくのおめでたいお正月だというのに、苦い思いをしているそれぞれなのでした。
べっぴんさん14週76話の感想まとめ
五十八と潔の意見の衝突など、年明けから忙しい感じでした。
若い世代とは考え方が違うのだから自分たちは引くべきだと言った矢先でしたが、商売人としては口を挟みたくなるのでしょうね。
さくらが、静子の作ったぜんざいを「おいしくない」とはっきり言ってしまったことで場がさらに気まずくなってしまいました。
人の気持ちがわかる優しい子だから嘘でも「おいしい」と言うのかと思っていたので驚きです。
正直に言ってしまうあたり、やはりまだ子供なのでしょうね。