NHK朝ドラ「べっぴんさん」14週77話のあらすじネタバレと感想です。
まずは14週76話の振り返りを少し。
商売で意見が合わない長太郎と肇に悩む節子は五十八に相談します。
しかし、そんな五十八も潔とオライオンショップについて意見が衝突。
さらに長太郎と五十八も兄弟喧嘩を始めました。
さくらも、静子の作ってくれたぜんざいを目の前で「おいしくない」と言い、喜代に新しいのを作るように言った事で厳しく叱りつけるすみれ。
それぞれが苦い思いの正月となってしまいました。
べっぴんさん 14週77話のあらすじネタバレ
1月2日の朝。
起きたさくらに「おはよう」と言うすみれですが、それを無視して紀夫を起こします。
静子の作ったぜんざいを「おいしくない」と目の前で言うさくらを厳しく叱りつけてしまった事を気にしていました。
食事のためにみんなの集まる部屋へ。
長太郎と五十八は、お正月なので朝からお酒を飲んでいました。
ゆりにさくらはどうしたのかと聞かれると「紀夫さんと遊びに行ったみたい」とすみれは寂しそうに答えます。
肇「おじさん、後でちょっとよろしいですか」
五十八を頼る息子を面白く思わない長太郎は、後ではなくここで話せばいいと言います。
しかし、肇は余計なことを言いだしてややこしくなるだけだと拒否しました。
長太郎「五十八、お前はわしに対して勝った思うとるんやろ。肇はわしの言うことは聞かんのに自分の言うことは聞くってな」
五十八「そんな子供じみた事言わんといて下さい」
兄弟喧嘩を始めた二人にトク子は「ええ加減にせい、二人とも出て行け!」と怒鳴ります。
興奮しすぎて体調を悪くしてしまいました。
父親の残した書を見せる
布団に横になるトク子の傍らで心配するすみれとゆり。
ゆりに抱かれている正太を見て笑顔になります。
ゆり「なんで、みんなああなんやろう」
トク子「あんたらが悩むことない、わての子供なんやからな」
そう言って微笑みながら眠りにつきました。
一人部屋に残った長太郎は、トク子が座っていた席をみつめて「お母ちゃん」とつぶやきます。
五十八も縁側で一人考え込んでいました。
目覚めたトク子は、長太郎と五十八を呼んでほしいとすみれに頼みます。
二人を前に「押し入れのどこかに、お父ちゃんの書いた書があるのやて。それを二人に見せろ言うてた」と伝えます。
押し入れを探し始める二人に、「おじいさまってどんな人やったんですか?」と聞くすみれ。
長太郎「あんまりしゃべらん人いうか、大人しい人やったんやないかな」
五十八「思い浮かぶのは布団に横たわってる姿やな。長い間伏せってはったから」
長太郎「はように亡くなったから、これを教わったとかそんなんないな」
そんな話をしながら『書』と書かれた木箱を発見します。
中に入っていた書には『飲んで 食って 歌へ』と書かれていました。
それを見てトク子、長太郎、五十八は笑います。
五十八「兄ちゃん。わしな、わしは今、気分は余生やねん。余生をこの家で過ごさせてもらいたい。そやから手伝いたい思うとるだけで出しゃばる気はないんやで」
長太郎「わしは、お前に対してずっと嫉妬いうか、叶わん思いがあってな。出来る弟やからな」
五十八「わしも兄ちゃんにはあったで、わしとは全然違う方法で成功しはったからな。人とマメに繋がりもって」
長太郎「細々とやけどな」
そう言って顔を見合わせて笑います。
そんな二人を見て微笑むトク子。
布団に戻り、すみれと二人きりになって話をします。
トク子「幸せな人生とは『飲んで 食って 歌う』こと。まあ深いな、さすがお父ちゃんや」
二人に対して怒鳴ってしまった事を気にしていて、怒り過ぎたのではないかと後悔していたのだと言います。
それを聞いたすみれも、さくらを叱り過ぎてしまった事を後悔していたことを話します。
トク子「母親の年齢は子供の年齢とおんなじなんやて。せやから失敗はしょうがない、けどわてはベテラン中のベテランやで」
そう言って微笑むトク子でした。
世代交代を受け入れる長太郎と五十八
夕食の席で、長太郎は肇に代替わりだと口を出さないことを伝えます。
長太郎「これからは、お前の好きなようにやればいい。せやから毎月飲んで食って歌って、たまに旅行に行けるくらいの金をくれ」
そんな父の言葉に「はい、任せてください」笑顔で答えます。
五十八も潔に口は出さないから好きなようにやれと言います。
五十八「その代わり、潔くんとゆりと正太が飲んで食って歌えるくらいは稼いでくれ」
こちらも「はい」と引き締まった顔で答えました。
さくらは立ち上がりすみれに「ごめんなさい」と謝ります。
そして、静子のところへ行き謝りました。
静子「ええんよ、おばちゃんもね、さっき味見したんやけどちょっとお砂糖が足りんかったみたい。喜代さんに負けんぐらい美味しいおぜんざい作るからね」
さくらはみんなの前で「あけましておめでとうございます、本年もどうぞよろしくお願いします」と挨拶しました。
そんな姿に微笑む一同。
長太郎が歌い始めると、五十八も横に立って一緒に歌います。
『赤いリンゴに 唇よせて だまってみている 青い空 リンゴはなんにも いわないけれど リンゴの気持ちは よくわかる リンゴ可愛や 可愛やリンゴ』
仲良く歌う兄弟を見て、潔は紀夫に「久しぶりにあれやるか」と言います。
宴会芸の二人羽織をやる二人。
みんな大笑いで手を叩きます。
別の部屋で、楽しそうな声を聞いていたトク子。
トク子「みんな、わてとお父ちゃんの子供と孫とひ孫やさかい。人の命というものはこうやって受け継がれていくんやね」
すみれとゆりは、トク子に「ありがとう」という言葉を伝えます。
こうして近江でのお正月が終わったのでした。
べっぴんさん14週77話の感想まとめ
いろいろ大変なお正月でしたが、意見が衝突したことが逆によかったようですね。
お父さんの書いた書を見て、いままで仲の悪かった兄弟も本音を言い合って本当の意味で仲良しになりました。
今まで懸命に頑張ってきた長太郎と五十八には、今後の人生を「食って飲んで歌う」という気楽な過ごし方でいたほうがいいのかもしれません。
こうやって次の世代にバトンを渡していくのでしょうね。