NHK朝ドラ「べっぴんさん」25週142話のあらすじネタバレと感想です。
まずは25週141話の振り返りを少し。
キアリスの成長を見守り続けることを選んだすみれは、古門社長からの資金提供を断ることに。
そして明美、良子、君枝の三人へ引退する意思を伝えると、彼女たちも同じことを考えていたと言います。
紀夫も大事なところは引き継がれていると感じており、引退することを決めるのでした。
⇒べっぴんさん25週141話のあらすじネタバレと感想はこちら
べっぴんさん 25週142話のあらすじネタバレ
紀夫とお茶を飲みながら昔を懐かしむすみれ。
すみれ「一番最初、あさやさんの片隅で始めたのが・・・あれは預金封鎖の年やから、もう三十年近くなるのね。あっという間やわ。さくらを抱えて、喜代さんに支えてもらって、紀夫さんとも一緒に働いて。さくらも健ちゃんも、良子ちゃんも君ちゃんも明美さんも。キアリスは私の人生を大きく彩ってくれた」
君枝も昭一とお茶を飲みながら語り合っていました。
君枝「私の人生、おまけの方が長かったわ」
生まれた時から体が弱く、いつまで生きられるかわからないと言われ、女学校を卒業した時ここからはおまけだと考えていたのに結婚もできて子供も産めるとは思わなかったことを話します。
君枝「ましてやこんな風に元気に仕事ができるなんて、これこそが夢なのかもしれない」
昭一「働く君を見ながらずっと思っとったんやが、生き甲斐ってものすごい言葉やな」
君枝「生き甲斐?」
昭一「生きてく張り合い、喜び」
微笑みながら頷き、それをみつけられた自分は幸せ者だと言う君枝。
君枝「昭一さん、ありがとう」
もう少ししたら定年だと、旅行に行くことを話し合う二人でした。
勝二は店で料理を作り良子にご馳走します。
良子「こんな風に勝二さんが作ったお料理を食べる日が来るなんて、あの頃の私に教えてあげたいわ」
女学生の頃、十五も上のおじさんとの縁談があることを嫌がっていたことを話します。
結婚してすぐ勝二が戦地に行き、龍一を抱えて一人不安だったこと。
元気に戻ってくることをいつも祈っていたことを伝えました。
良子「そやけど、帰って来て一緒の生活が始まったら勝二さんなんにもしゃべってくれないし。それがこんな風になるんやものね」
勝二が再び時計をプレゼントしてくれた日の事を思い出します。
良子「勝二さん、ありがとう。あとは龍だけやわ、心配の種は」
勝二「あとは嫁さんやな」
良子「そう、しっかりした人とまではいわないけど普通の人が来てくれれば。私も君ちゃんやすみれちゃんのように孫が欲しいなあ」
二人が語り合うのを外で覗いていた明美。
良子は雪が降っているか気になり外を見てみると、明美がいることに気づいて店の中へ招き入れました。
幼い頃に抱いた想いを打ち明ける
すみれと二人で話している紀夫は、昔の自分が抱いていた想いを伝えます。
子供の頃、父親に連れられて坂東の家に行った時に見た幼い日のすみれの事。
勇気を振り絞って五十八に自分の気持ちを伝えた時のことを話します。
すみれ「よう覚えてるわ、あの日の事は」
紀夫「ほんまに驚いたわ、大人しくてぼんやりしたすみれが自分の意見を真っすぐにみんなの前で。あれが僕の初恋やった。桜並木の下、女学校帰りのすみれに恋をしたのは、すみれがあの女の子やったからや」
微笑むすみれに、「はい、おしまい」と照れ笑いをしながら言います。
ハンカチで目元を拭いながら「紀夫さん、ありがとう」と感謝の気持ちを伝えました。
すみれ「長い付き合いね」
紀夫「ここでいったん一区切りやな」
すみれ「そうね」
二人の会話をキッチンで隠れて聞いていたさくらと健太郎。
すみれに白髪が生えている事に気づき抜いてやる紀夫でした。
何かに導かれ、選び取り歩いてきたその道。
その道があるから今がある、今があるからこれからがあるのです。
すみれはハンカチに刺しゅうされた四つ葉のクローバーの葉をなぞり、刺しゅう箱にそっと仕舞います。
そして母・はなの写真をみつめて微笑むのでした。
べっぴんさん25週142話の感想まとめ
今回はそれぞれの夫婦が想いを語り合う回でした。
三人は結婚してからもう何十年も同じ男性と人生を共にしているのでしたね。
三人とも良いパートナーに巡り会い、十数年の時を苦労もあったけれど幸せに過ごすことができました。
年老いて「ありがとう」と感謝し合える夫婦がどれだけいるのか。
人生は何が起こるかわかりませんが、彼女たちは女性として最高に幸せな人生だったように思います。