NHK朝ドラ「べっぴんさん」1週のあらすじネタバレです。
かなり詳しいあらすじですので、ネタバレが嫌いな人は閲覧注意です。
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べっぴんさん1週のあらすじネタバレ
昭和20年9月。
終戦から間もない神戸。
坂東すみれは焼けた自宅跡で立ち尽くしていた。
その背中には赤ん坊を背負っている。
すみれの友人、小澤良子と村田君枝も赤ん坊を背負い、荒れ果てた町を呆然と見つめている。
戦争で多くを失った3人であったが、再出発し強く生きていこうと決意を固めていた。
それから20年の月日が流れた。
すみれ、良子、君枝、それと小野明美の4人は、総合子供用品店「キアリス」の創業二十周年パーティーの壇上に並んでいた。
キアリスはすみれらが創業し成長させた会社である。
来賓の野上潔がマイクの前に立った。
「”人は所を得る”と言う言葉がありますが、人生とは自らが生きるべき所を探す旅だと思っています。
そのためには、自分の大切なものは何か、譲れないものは何なのかを知らなければならない。
彼女たちは、ただただ、世のお母さんと赤ちゃんたちを思い、一針一針縫い続けました。
そうして、多くの人たちを幸せに導いたのです」
すみれ達を称える潔の言葉に、会場は拍手に包まれた。
すみれは母・はなの言葉を思い出していた。
クローバーの四つの葉には、それぞれ意味がある。
- 勇気
- 愛情
- 信頼
- 希望
それらが全部そろうと幸せになれるのだ。
すみれの手には一枚の古い布が握られている。
それは、はながプレゼントしてくれたハンカチで、四つ葉のクローバーの剌しゅうがほどこされていた。
未熟な刺しゅう
昭和9年。すみれ9歳。
父の坂東五十八は「坂東営業部」という繊維会社を大阪で経営している。
神戸の高台に立つ洋館の新居では、12歳の長女・ゆりとすみれが暮らしていた。
母のはなは体が弱く、新居の建築中に入院してしまった。
洋館には坂東家のほかに執事の井口忠一郎、女中頭の佐藤喜代をはじめとする女中らもいる。
五十八の目から見て、二人の娘は真逆の性格だ。
姉のゆりは快活でハッキリものを言う。
一方、妹のすみれはいつもボーっとして捉えどころのない性格だが、何かに夢中になると並外れた集中力を発揮して没頭する。
ある日、すみれは入院中のはなに手製の刺しゅうをプレゼントすることを思いつく。
ハンカチに4つ葉のクローバーの刺しゅうをしてくれたお礼である。
寝ることすら忘れて刺しゅうに没頭するすみれ。
翌日、できあがった刺しゅうを持ち、五十八、ゆり、忠一郎、喜代らと共にはなの病院へ。
ゆりは生花をはなに差し出し、続いてすみれが刺しゅうを手渡す。
まだ9歳のすみれ、刺しゅうの腕は決して良くはなく、それはお世辞にも上手とは言えない物だった。
五十八「なんやこれ」
忠一郎「う~ん、なんでしょなあ」
すみれは恥ずかしくなり、刺しゅうを取り返して逃げるように病室から出て行った。
その夜、すみれは刺しゅうの糸をほどきやり直し始めた。
お菓子泥棒!?
それから少し経ち、坂東家では新築披露パーティーが開かれた。
貴族院議員の田中五郎とその息子・紀夫も招待され、坂東営業部の取締役・野上正蔵とその息子・潔も出席した。
すみれは、刺しゅうの続きをするために早々にパーティーを抜け出した。
そこへ、邸内を探検していた潔がやってきた。
五十八たちには何の柄かわかってもらえなかったが、潔はしっかり柄を言い当ててくれ、喜ぶすみれ。
潔に応援され、一層作業に励むのであった。
それから数日経ったある日、潔が町の子供たちを連れて坂東家を訪れた。
お嬢様のすみれとは違い、庶民的な地区に暮らす子供たちだ。
高台にそびえたつお屋敷にみんな目を輝かせている。
以前から、子供たちが屋敷を見学したがっていると聞いていた五十八は快く見学を許す。
同じ日、商店街の靴屋「あさや靴店」の店主・麻田茂男も坂東家にやってきた。
ゆりの靴の注文を受け、足の採寸に来たのだ。
靴づくりには、刺しゅうと同じく針と糸を使う。
麻田の話に興味津々のすみれ。
やがてダイニングルームの方へ向かったすみれは、潔が連れてきた少女が女中に叱られているのを目撃する。
その少女は小野明美と言い、坂東家の女中・小野マツが一人で育てている娘。
明美は洋菓子を盗もうとたとして女中に叱られていた。
すぐにマツが現れ女中たちに謝るが、珍しい洋菓子を見てみたかっただけで盗むつもりなどなかった明美は心の中で憤慨していた。
それを見ていたすみれは、一人帰っていった明美を追いかけ、先ほどの菓子を渡す。
しかし明美は、すみれの背中を見つめながら菓子を投げ捨てるのであった。
すみれが迷子に!紀夫がドキドキ
その夜、すみれは麻田の話を思い出し、好奇心を抑えきれず五十八の靴を分解してしまう。
五十八に見つかれば怒られるのは必至であったが、次の日、五十八はそれに気が付かないまま東京出張に出かけ事なきを得た。
だがゆり、忠一郎、喜代にはばれてしまった。
たまたま正蔵から預かった書類を届けに来た潔がバラバラになった靴をあさや靴店に持っていく事に。
すみれは靴づくりを見たくなり、潔のあとを追いかけ共にあさや靴店に向かった。
しかし、すみれが家の者に内緒で来たことを聞いた麻田は帰宅を促す。
見学は諦め、やむなく帰路につく潔とすみれ。
坂東家へ向かう途中、デモ隊に遭遇し人波に巻き込まれたすみれは潔とはぐれてしまった。
潔は必死で探すが、すみれは見つからない。
夜になり、事情を聞いた喜代は狼狽し、忠一郎は東京出張中の五十八に電話した。
一方、すみれはあさや靴店にいた。
偶然明美と出会い連れてきてもらったのだ。
店の前で明美と別れ、すみれはこっそり店の中に入る。
麻田の姿はなく、作業台の上には作りかけのゆりの靴がおいてある。
その時、靴作りを再開するため麻田が部屋にやって来た。
とっさに棚の中に隠れ、隙間から様子を伺うすみれ。
その後、麻田がひと息つくと、棚のほうからカタンと音が聞こえる。
棚を開けてみて麻田は仰天した。
そこにはすやすやと眠るすみれの姿が。
すぐに坂東家に連絡し、忠一郎らが迎えに来ることになった。
麻田はシナモンティーをすみれに飲ませてやり、ゆりとすみれの嫁入りの際の靴をはなから頼まれていることを明かした。
なぜそんなに靴づくりが見たいのかと聞かれたすみれは、はなに贈る刺しゅうが上手くなりたくて、同じく針と糸を使う靴づくりを見たかったと打ち明けた。
麻田「上手に作るかよりも、誰がどんな思いを込めて作るのかがいちばん大事なんです。」
麻田の言葉が胸にしみたすみれは、次こそは剌しゅうを贈ろうと心に決るのであった。
翌日、五十八が東京から戻って来た。
迷子騒動に激怒していた五十八は、すみれだけではなく、駆けつけた正蔵、潔、麻田らも怒鳴りつけた。
その大声は、そんな事が起きているとは知らず訪れていた、別室にいる貴族院議員の田中五郎と息子の紀夫の耳にも届いた。
怒りがおさまらない五十八は、もうあさや靴店とは付き合わないとまで言い出した。
責任を感じたすみれは、自分が悪いのに皆を怒らないでほしいと懇願し、はなが頼んでくれている靴を履きたいと必死でお願いした。
五十八は我に返り、「どんだけ心配したと思てるんや」とすみれを抱きしめるのであった。
一方、密かに部屋を覗いていた紀夫は、すみれのけなげな姿にドキドキが止まらないのであった。
はなの死
それから数日後、すみれははなのお見舞いに行き剌しゅうを手渡した。
喜ぶはな。
すみれに刺しゅうを教えながら、しばし穏やかな時を過ごす。
その頃、五十八は険しい表情を浮かべていた。
医師の話では、はなの命はあとわずか。
そのことは、はな自身も悟っていた。
しばらくすると、はなの一時帰宅が許された。
庭で遊ぶすみれとゆりを優しく眺めるはな。
そして二人の意外な一面を五十八に語りだす。
ゆりは一見強く見えるが、いざという時に自分を貫けない一面がある。
すみれはその逆で、見えないが芯の強さをもっている。
はなは娘たちの未来を想像しながら、「二人をお願いします」と五十八に想いを託すのであった。
次の日、すみれが目を覚ますと、部屋の壁一面にあるものが貼られていた。
それははな手作りの花の刺しゅうのタペストリーで、ゆりとすみれの健康を祈って作った物だった。
それを聞いたすみれは「私な・・・もろうた人がうれしい言うてくれるような、思いを伝えられるような、そういうべっぴんを作る人になりたい」と話す。
「なれるよ、絶対」と、はなはすみれを励ます。
それから程なくして、はなは天国へと旅立った。
すみれ17才
月日は流れ、すみれは17才になり女学校へ通っていた。
明るくお調子者の多田良子と、体は弱いが気は強い田坂君枝と一緒に「手芸倶楽部」を作り、休み時間はいつも手芸をしている。
姉のゆりは20才で、女子大学に通い英語を学んでいる。
ゆりは大学を卒業したあとは坂東営業部で働いて、将来は会社を継ぐつもりだが、五十八は結婚して家庭に入ってほしいと考えていた。
現在の坂東営業部の経営は正蔵に任せられており、五十八は貴族院議員として東京と神戸を行ったり来たりしている。
坂東営業部は国の統制下におかれ、規模は縮小させられていた。
そのため忠一郎と喜代以外の使用人は解雇となり、マツは看護学校に通う明美のために別の仕事を探す。
正蔵の息子・潔は、20歳の時に一度徴兵されたが、現在は正蔵の右腕として坂東営業部で働いている。
しかし、先日再び潔に召集令状が届いてしまった。
その話を聞いたすみれは深い悲しみに襲われ、潔への淡い恋心に初めて気が付いたのであった。
以上、べっぴんさん1週のあらすじネタバレでした。
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