NHK朝ドラ「べっぴんさん」2週12話のあらすじネタバレと感想です。
まずは2週11話の振り返りを少し。
昭和19年6月、坂東すみれは女の子を出産しました。
戦時中で食糧難が加速し、子供に栄養を与えることもままなりません。
夫からの便りも途絶え、不安な日々を過ごすすみれでした。
べっぴんさん 2週12話のあらすじネタバレ
吸収合併される坂東営業部
坂東営業部は吸収合併されるという話になっていました。
野上正蔵は、国の指示で統廃合するしかないのだと社員たちに説明します。
父の坂東五十八に、戦争が終わったら会社を取り戻すと言うゆり。
五十八は、近江に疎開しようとすみれとゆりに提案します。
疎開のために荷物をまとめるすみれは、ウェディングドレスを手に取り結婚式の日を思い出します。
その姿を見てゆりは「それは持っていけないでしょ、大事なものやから置いとき」と言います。
近江に疎開するため屋敷を出ていくすみれたち。
「よう、遠いとこから来たな」と祖母のトク子は歓迎し、他人の家じゃないのだからとゆっくり過ごすように言います。
五十八の兄・長太郎の妻の節子が挨拶をしてきました。
そして息子の嫁・静子と、その息子の慶一を紹介します。
長太郎は仏頂面で「困ったときに頼れる場所があってよかったな」と一言。
すみれとゆりは一つの和室を使い、女中の喜代は使用人部屋で暮らすことになりました。
近江に疎開したすみれたちの生活
食事の時間、畑でとれたもので作った料理を振る舞うトク子。
田舎料理は口に合わないだろうと言う長太郎。
すみれとゆりは、とても美味しいという事を伝えます。
そんな二人に「そりゃよかった、家族みんなで畑仕事して育てたもんやからな。家族みんなで働いてな」と、家族で作った作物であることを強調するのです。
自分たちも明日から畑仕事を手伝おうとすみれに提案するゆり。
食べるだけ食べて何もしないわけにはいかないという意見に同意します。
畑仕事の手伝いを始めた二人。
慣れない事なので転んでしまったゆりを、見ていた子供たちは指をさして笑います。
それを見ていた静子は「まだちょっとしかやっとらんのに」と文句を言いました。
夜中には赤ちゃんが夜泣きをしてしまいます。
懸命にあやす二人でしたが、朝には静子から「あんたらのせいで寝不足や」と嫌味を言われてしまいました。
静子と二人で食事の支度をしていたすみれは、あんなに泣くなんておかしい、うちの子はあんなに泣かなかったと機嫌悪そうに文句を言われます。
泣く赤ん坊をあやすすみれは、紀夫との結婚式の写真を見ます。
未だ便りが途絶えたままなのです。
神戸大空襲で家が焼失
その頃、五十八は神戸にいました。
街を歩いていると空襲警報が鳴り、逃げ惑う人達の中で空を見上げます。
夜中、五十八と執事の忠一郎が帰ってきました。
命からがら帰ってきた様子に心配するすみれたちに、神戸で空襲があったことを伝えます。
昭和20年(1945年)8月15日
家の人間が全員集まり、ラジオから流れる天皇陛下の声を聞いていました。
日本は終戦の日を迎えたのです。
赤ちゃんをおんぶして涙を流しながら街をみつめるすみれ。
坂東家の屋敷も空襲で焼失してしまいました。
焼け跡から、残っていたウェディングドレスを手に取ります。
泣きじゃくる赤ん坊をあやすために、ウェディングドレスを女中に渡し抱っこします。
「戦争終わったんやね」とつぶやくすみれ。
紀夫と潔は帰ってくると信じ、二人が帰ってきた時のために屋敷があった場所に近江に居ることを知らせる看板を立てます。
母として前に進もうとする凛々しいすみれの姿がありました。
べっぴんさん2週12話の感想まとめ
今回は、裕福だったすみれから戦争というものが何もかもを奪ってしまった非情さを強調しているお話でした。
近江にある父親の実家に疎開したすみれたちは、そこで散々嫌味を言われてしまうことになります。
父の兄・長太郎とは不仲だったのでやっぱりといった感じがありましたが、長太郎の息子の嫁の静子がかなり嫌な人間だったことに腹が立ちました。
子供を持つ同じ女として、もう少し労わりの気持ちで接してあげてもいいのではないかと思いました。
坂東家の屋敷が空襲でなくなってしまい今後の生活がどうなっていくのか心配です。