NHK朝ドラ「べっぴんさん」3週13話のあらすじネタバレと感想です。
まずは2週12話の振り返りを少し。
家族で近江に疎開することになった坂東すみれ。
夫・紀夫の便りも途絶えたままで生死すらわかりません。
そんな中、神戸を空襲が襲います。
空襲のせいで坂東家の屋敷も焼失してしまうのでした。
べっぴんさん 3週13話のあらすじネタバレ
大阪の会社も空襲で焼失
近江に戻ったすみれ。
「あたり一面焼け野原やった」と家が空襲で焼けてしまい何も残っていなかったことを家族に説明します。
そこへ疲れきった様子で戻ってきた姉のゆりは水を飲みます。
大阪の会社の状態を聞くと、会社は全焼していたことを話しました。
ゆり「野上の・・・野上のお父さんが・・・」
野上の身に何があったのか詰め寄る五十八に、空襲で亡くなってしまったことを伝えます。
そのことを知って愕然としてしまいます。
そして議員として最後の務めを果たすため東京に行くことを伝えるのでした。
9月、アメリカ軍が和歌山に上陸し大阪に進駐しました。
すみれが家の外に出ると、赤ん坊を背負って憔悴しきった様子の女性やってきました。
女性は風呂敷包みから着物を見せると、これを食べ物と交換してほしいというのです。
赤ん坊と二人で生きていかなければならないのだと頭を下げます。
その事を、長太郎の妻・節子と長太郎の息子の嫁・静子に伝えます。
しかし、そんなのをいちいち相手にしていたら自分たちの食べるものが無くなってしまうと冷たくあしらうのです。
女性の背中に背負われた赤ん坊の寝顔を見たすみれは、食べ物を勝手に分け与えてしまうのでした。
女性は礼を言って去っていきます。
それを見ていた静子が出てきて頬を叩きます。
畑仕事もろくにできないのに勝手に食べ物を恵んで人助けのつもりかと激怒しました。
紀夫と潔からは未だ便りがありません。
家を出て行ってほしいと告げられ
よろよろと軍服を着た男性が戻ってきました。
この家の息子の肇です。
それを迎える節子と静子。
夜には食事を囲みながら肇が帰ってきてくれたことを喜びます。
戦地がどのような状況になっていたのかを話します。
それを聞いていたすみれたちは表情を曇らせました。
長太郎に呼ばれたすみれたち。
家を出て行ってほしいのだと告げられました。
すみれたちをかばう祖母のトク子に、いつまで面倒みたらいいのか、一生甘えられても困ると言います。
家も大阪の会社も焼けてしまい、潔と紀夫も帰ってこない中で無情に出て行けと言われて憤慨するゆり。
ゆり「もういいです!出ていきます」と言い放ち家を飛び出してしまいます。
苦悶の表情で扇を仰ぐ長太郎でした。
軍服を着た男性が子供たちに囲まれているのに遭遇します。
その男性は帰ってきたゆりの夫・潔なのでした。
べっぴんさん3週13話の感想まとめ
神戸大空襲で家だけではなく会社も焼失、野上正蔵も死んでしまい、この先のすみれたちの生活がますます不安になる回でしたね。
赤ちゃんを抱える女性を放っておけなかったすみれは食べ物を分け与えてしまうのですが、すみれの頬を叩いた静子の気持ちも分かるので複雑な気分です。
静子も自分の家庭があり、食糧難の中で必死に畑仕事をして家族を支えて生きているのですから、苦労して作った作物を簡単に他人に分け与えてしまったすみれに腹が立ったのだと思います。
家を出て行ってほしいと言う長太郎も、家や会社が空襲で全焼してしまい行く当てもないことを分かっていて、それでも自分たちの生活を守るために家を出て行ってほしいと無情なことを言わなければならないことに苦悶の表情を浮かべていたのでしょう。
他人を気遣う余裕のない時代、自分たちの生活だけでも必死なのですから彼らを悪く言う事はできませんね。
家も会社も失って、近江の家を追い出されたすみれたちの今後の生活が心配です。
そんな苦しい状況の中で潔が帰ってきたことが救いとなりましたね。